鎌倉時代から山と生きる フォレストオーナー

大分県日田市中津江村の鯛生という九州の真ん中の地に根をおろす、田島山業株式会社。大分に伝わる古文書には、田島家は鎌倉時代からこの地で森と共に生きてきたと記されています。現在では、約1,200ha(東京ドーム約255個分)の森を所有・管理しています。

日本では当社のように、森を所有するフォレストオーナーの立場でありながら、山の管理や伐採までを自分たちの手で行う企業は珍しくなりました。長きに渡って森と生きてきたフォレストオーナーが、森を守ることから逃げるわけにはいかない。そんな使命感を持ち、所有者であり管理者である強みを活かした決断力とスピードで新しい挑戦を次々と行っています。

林業に留まらず、山の恵みを生業に

田島流の林業

田島山業では、九州北部に位置する日田市中津江村を中心とした山林を管理し、植林から伐採までを一貫作業として実施しています。

山林の買取・委託管理

昨今、伐採された後に放置される山が日本各地に増えている中で、私たちは積極的に山を買い受け、管理しています。山林所有者の皆様から引き受けた山を、丁寧に管理して、責任をもって後世に残していきます。

顔の見える原木販売

伐採した木を原木市場だけでなく、当社のこだわりを理解いただいた建設会社、工務店、家具メーカーなどさまざまパートナーの皆様に直接販売するという「みんなの森プロジェクト」を推進しています。近隣の製材所とも連携し、生産から加工、販売までこだわって「顔の見える」温かい関係づくりを進めています。

森の空間活用

丁寧に手を入れてきた豊かな森の空間を、提供する事業を行っています。先行事例として、地元企業や農家の方々と一緒に、手作りの「森のウエディングパーティー」を開催しました。

また、「顔の見える関係」を大切にするため当社の木材を使った施工したオーナー様と設計士様に森にお越しいただき、森の資源を使ったリース作りを体験するツアーなどを行なっています。

源流の森での農業

お米・お茶の生産・販売を行なっております。お米は「鯛生米」と呼ばれ、清流筑後川の源流域で丁寧に手を入れて育てた森からの湧き水で作られた美味しいお米です。

「山の民の原生茶」は、古来より存在する在来種を標高600mの茶畑で丁寧に育てた自然栽培しています。一番茶のみを使った濃厚なほうじ茶となっています。

防護服の販売

田島山業では、チェーンソー防護服 「SIP Protection®」を、日本で唯一の国内総代理店として販売しています。ベルギーの糸や生地から研究開発し、特殊防護服を専門に作るメーカーが、日本人向けのサイズを特別に製造しています。